空調方式は、大きく分けて「対流式」「伝導式」「放射式」の3種類があります。
それぞれに特徴が異なりますので建築主さんの好みや、快適さ、予算に合わせて選ばれることが一般的です。
【対流式】
エアコンやファンヒーターなどのように、温風や冷風を直接放出し空気を対流させて、部屋の温度を上下させます。
急速に室温を上げ下げできますが、暖房時には天井付近に温風が偏る傾向があり
足元に冷えを感じたり、温風や冷風が直接カラダに当たって不快感をあたえる場合もあります。
以前は、室内のホコリやアレルギー成分を一緒に巻き上げてしまうこともありましたが
近年では、空気清浄機能を搭載した機器が多く出て室内の空気環境は改善され、ウィルスや最近まで除去するほどに高性能なものもあります。
【放射式】
放射とは、「空気を介さず、温度の高い方から低い方へ熱が伝わる現象」のことです。
この自然の性質を利用して、室内に暖かい面や冷たい面を設けることで心地よい温かさや涼しさを体感できます。
部屋全体を暖めようとすると、時間がかかるのが難点で補助的にエアコンを併用するケースが多く見られます。
【伝導式】
伝導式を代表する器具にホットカーペットがありますが
部分的な器具ですが、直接暖かさを感じることができる方式です。
放射式と同様に、空間を温めるには時間がかかり、多くのエネルギーが必要なのが難点で
部屋面積の7割以上に放熱体を敷設しなければなりません。
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